面接前には「力のポーズ」をとれ
◆ボディランゲージは言語を超越する?
メラビアンの法則とは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが1971年に提唱した法則で、感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、視覚情報、聴覚情報、言語情報でそれぞれ矛盾する情報を与えられたとき、人がどの情報を重視して反応するのかを検証したものである。
そして、その割合は以下の通り。
表情や態度などの視覚情報・・・55%
声の大きさや話のテンポなどの聴覚情報・・・38%
話の内容などの言語情報・・・7%
よく、自己啓発本などで、プレゼンにおいて情報の伝達力を示す割合としてボディランゲージのような非言語情報がいかに重要であるかといった説明をする際にこの法則が誤用されることもあるが、そのような実験ではなく、人の感情に対して視覚、聴覚、言語がそれぞれどのような影響を与えるのかを実験したものである。
しかし、このボディランゲージが実は自分自身にとって非常に重要な影響を及ぼしている。
ボディランゲージは、言語以上に自分に対する他の人の見方に影響するが、それは自分自身の行動にも影響する。社会心理学者のエイミー・カディ(Amy Cuddy)によれば、自信のないときでも自信に溢れる「力のポーズ」を取ることで、脳内のテストステロンやコルチゾールのレベルが変化し、成功できる見込みも変わるというのだ。
◆できるフリをしてやり過ごすのではなく、できるまでフリをし続けろ
「力のポーズ」とは動物の世界で見られるような、自分を大きく見せるよう、体を大きく広げるポーズだ。この「力のポーズ」はサッカーのゴールシーンや陸上選手がゴールテープを切る瞬間など、人が力を感じる瞬間によくとられる。そして、それは目の不自由な人でも同じである。
逆に無力感を感じるときは、人間も動物と同じように体を小さくする。みなさんの職場や学校でも同じ様な光景を目にするのではないだろうか。
さらに、「力のポーズ」を取る事で、ボス猿や組織のトップのような集団の長に多く分泌されるといわれる、テストステロンが増加し、逆にストレスホルモンのコルチゾールが減少することが科学的に証明された。さらに、興味深いのは、できるフリを続けていくと、本当にできるようになるということだ。体が心に影響を及ぼし、心が行動に影響を及ぼし行動が結果に影響を及ぼす事になる。つまり、ボディランゲージであなたの人生は変えることができるのだ!
大事なプレゼンや面接の前には「力のポーズ」を試してみてはいかがだろうか。
1年後には今あなたが理想とする姿を手に入れていることだろう。